2019年イタリア海外研修レポート

selesta(輸入販売や海外事業)
2019年イタリア海外研修レポート
2019年11月5日~10日に、お客様と共に弊社が自社輸入しているワイナリー、ブルワリーの研修に行かせていただきました。この研修の中で訪問した、3か所を今回ご報告させていただきます。

32 Via dei Birrai (トレンタ ドゥエ・ヴィア・デイ・ ビッライ)

まず1つ目はヴェネト州にある「32 Via dei Birrai (トレンタ ドゥエ・ヴィア・デイ・ ビッライ)」、通称32ビールです。ここは存在感を放つカラフルでキャッチーなデザインと、ビールでビーガン認証を取得しているユニークなブルワリーです。ビール職人、エンジニア、営業・販売の各分野のエキスパート3人によって設立されました。
本社に到着早々目に飛び込んできたのは、壁一面に32ビールのボトルやコルクで作られた可愛らしいインテリア。現行8種類のビールは色分けしてデザインされており、このカラフルさがトレンタドゥエの一つの特長です。ランチやディナーで、テーブルに置いてあるだけで楽しくなってくるようなデザインだと思いませんか?
 次に通されたのが実際にビールを造っている醸造所です。醸造過程やホップ、麦汁を見せていただきました。使うものは全てメイドインイタリー。ホップは味の変化をつけやすいという理由でペレット状を用いています。太陽光を防ぐためにボトルの色も変え、またハチミツを入れているネクタール以外は全てオーガニック認証を取得。小麦ももちろんオーガニック(無農薬)を使用しています。
お話しを伺っていくと、常に同じ品質のビール造るための努力や、また飲みたいと思わせる為のクオリティ向上を目指していて、ビールへの情熱が非常に伝わってきました。

Cantina Progettidivini (カンティーナ・プロジェッティディヴィーニ)

Cantina Progettidivini (カンティーナ・プロジェッティディヴィーニ)
2つ目も同じくヴェネト州にある「Cantina Progettidivini (カンティーナ・プロジェッティディヴィーニ)」です。ここでは、プロセッコと呼ばれる、この地域で造られるスパークリングワインをタイプ別に分け、ブドウ畑の管理や栽培、収穫、そして瓶詰めにいたるまでコントロールしています。
まずはテイスティングから始まりました。「プロセッコには色んな違いがあることを知ってほしい」という言葉通り、品種は同じであっても様々な味わいを見せてくれました。中でも「マシエロ」という補糖なし(ドサージュゼロ)のプロセッコは、「朝から夜まで飲み続けられる」と言われるほど甘さが残らず、確かに飲み疲れることなくずっと楽しむことができる味わいでした。

Canntina Orsogna (カンティーナ オルソーニャ)

Canntina Orsogna (カンティーナ オルソーニャ)
3つ目の訪問先があるアブルッツオ州に移動し、 「Canntina Orsogna (カンティーナ オルソーニャ)」を訪れました。イタリアで一番大きなオーガニック農法、ビオディナミを実施する農園を持ち、厳しいオーガニック認証機関「デメテール」からビオディナミワインの認証を得ています。弊社の自社輸入アイテムの中でも、特に人気の高いビオワインです。 
驚いたのは、農園や施設内の樽が置かれたエリアでクラシックが流れていたこと!ワインに丸みを持たせるために行っているのだそうです。また、動物の肥料や虫を利用した栽培、月の満ち欠けに合わせて収穫のタイミングを決めたり、プラスチックは使わず紐でコルクを留めたりなど、自然との共生を図りながらワイン造りをしており、一つ一つの工程に農作物に対しての敬意がみられる、とても誠実なワイナリーであると感じました。
今回3か所のワイナリーとブルワリーを巡り感じたことは、自分たちが造り出すワインやビールに対する強い情熱と真摯に向き合う姿勢です。一滴一滴に妥協を許さず、常に品質向上に向けて行動していく姿には、見習う部分が大いにありました。また、そのような方々が造ったお酒をお客様に提供できることを誇りに思いました。こう実感できたのも現地に行ったからこそ、これから一人でも多くの方に、この体験を通して得たものをお伝えしながらサーブしたいと思います。
最後に、ご一緒させていただいたアマノクリエイト様、ジャックポットプランニング様、セレソン様、そら様、バイタリティ様、学びの多い時間を共に過ごさせていただき本当にありがとうございました。
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